神戸市北区若葉台にある動物病院です。神戸電鉄「北鈴蘭台駅」徒歩1分

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2022.09.30/BLOG

マダニの脅威⚡️

こんにちは😌

 

みなさま、おうちのわんちゃん猫ちゃんのマダニ予防はしていますか??

 

マダニとは草むらなどにおり、皮膚を噛み、吸血する外部寄生虫です。

 

 

マダニは、幼ダニ期から若ダニ期にかけて2度の脱皮をへて成ダニへと成長します。

一生の中で吸血する期間は20〜25日間ほどといわれており、他の期間は脱皮や産卵、動物へ寄生する機会を待ちながら自然環境のなかで生活しています。

そして動物が通過する際の体熱や二酸化炭素、振動などを感知してすばやく乗り移り寄生します。

 

吸血されると様々な病気を引き起こす可能性があります。

そのうちのいくつかを紹介させていただきます。

 

①貧血

マダニに大量に寄生、吸血されることで引き起こります。

 

②アレルギー性皮膚炎

マダニの唾液がアレルゲンとなり、強いかゆみなどを引き起こします。

 

③バベシア症

マダニが媒介するバベシア原虫が赤血球に寄生、破壊します。

それにより、感染した犬で溶血性貧血や発熱など様々な症状を引き起こし、治療が遅れると死に至る

こともあります。

 

④SFTS(重症熱性血小板減少症候群)

日本でも殺人マダニに注意と話題になりましたが、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)は

SFTSウイルスを保有するマダニに噛まれることで人にも感染の可能性がある人獣共通感染症です。

2021年7月までで全国641症例の報告があり、うち80名が亡くなっています。

また今年に入り全国で40名(令和4年6月1日現在)県内では1名の感染が発表されています。

 

潜伏期間は6日~2週間程度で

主に発熱と消化器症状(嘔吐、下痢など)が中心で、頭痛、倦怠感、

意識障害などの神経症状や出血症状などの様々な症状を起こすこともあります。

 

犬猫でも発熱、元気・食欲消失、黄疸、 発熱、 嘔吐、血小板減少、白血球減少などの

多様な症状がみられます。

 

有効的な特効薬はまだなく、感染を未然に防ぐことが大切です。

 

 

などなど、このようにマダニに寄生、咬まれることによって様々な病気の危険があります。

 

特に人獣共通感染症は動物から人にも感染しうる病気です。

 

もしもの大事が起こらないように予防をしましょう。

暖かい時期のイメージが強いかもしれませんが、1年間通して寄生する可能性があるので

涼しくなっても予防は辞めないで通年の予防をオススメします‼️

 

当院でも実際にここ1ヶ月でマダニに噛まれた子が数頭来院しています。

もしマダニが寄生していたら頭部が残ってしまう可能性があるので無理に取らずに、ご来院ください。

 

予防薬は皮膚に直接つけるスポットタイプと錠剤タイプのお薬があります。

詳しくはスタッフまでお気軽にご相談下さい😄