


2025.06.24/NEWS
その鳥…本当に拾って大丈夫??
春から初夏にかけて、当院には「鳥のヒナが落ちていました」「弱っているように見えたので連れてきました」といったご相談が増えてきます。
実はこの時期に地面にいるヒナの多くは、「巣立ちの途中」の野鳥たちです。
飛ぶ練習をしているだけで、親鳥が近くでちゃんと見守っていることがほとんどです。
一見すると「助けが必要」に見えることもありますが、むやみに保護してしまうと、本来受けられるはずだった親鳥からの世話ができなくなり、かえって命の危険につながることがあります。
また、普段あまり鳥を見られていない方がヒナか成鳥かを見分けることは難しいようで、お電話のお問合せの段階でヒナではないことをしっかり確認して連れてきていただいた場合でも、実はヒナだったというケースが多発しています。
「助けたい」というお気持ちはとてもありがたいことですが、鳥のヒナの自然な成長のためにも、まずは“見守る”という選択をお願いできればと思います。
どうかご理解・ご協力をよろしくお願いいたします。